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ゴヤ展  感想とレビュー 女性性とはなにか 彼が見た世界

いやー長らく自分の作品で忙しかったのでなかなかいけなかった美術館めぐり。今日は有名人にもあえたし(意外とミーハーな文化人でした)、なんかいいことが沢山。
皆さんも一度は見たことがある「着衣のマハ」。これがなんと日本に40年ぶりに来ているということで圧巻でしたよ。
ゴヤ展、彼の生きた時代はみな油絵と版画をやるのが常なんですね。なので今回も作品の半分以上は版画でした。
ただやはり眼を見張るのは「着衣のマハ」。この作品よく引き合いに出されるのが「裸のマハ」という作品で、それはそれは大変な研究がずっとなされてきたのでここではちょっとしか紹介できませんが、なるほど非常に面白い。
私の感想は、これこそまさに妖艶ということばそのものだと思いました。化粧をしてこちらを不敵な笑みで見つめるその眼は男性の心をわしづかみにして離しません。友人と一緒に行ったのですが、私ともどもなかなか離れることができませんでしたね。
それともう一つ感じられるのは、真っ裸なマハよりもこうして透けてみえそうな白い布を着ているほうが実は逆にエロチックなのではないかということですね。そういうことってありますよね。みえそうでみえない方が興奮するみたいなの。まあそんなのと同じかもしれませんが。
ゴヤは作品を多く残してくれたため、今回の展示はかなり規模が大きいものなのにも関わらず、全て彼の作品であったということが驚きです。
副題として「光と影」とありますが、それは彼が単に版画をやったからというだけに留まりません。ゴヤは1746-1828を生きていますので世界史を勉強したことがある方はお分かりいただけるでしょう。スペイン独立戦争のまっただなかを生き抜いた人物なのです。
我々は想像だもつきませんが、やはり戦争を経験した人間はずっと深いものをもっている感じがします。日本の老人も然りです。そんなゴヤが戦争を経験してみてしまった惨劇、これは後に版画の作品集としても出されますがとにかく悲惨なのです。その数点が今回の展示会でも見ることが出来ます。
また40代での聴力を失ったことも彼の大きな出来事の一つだと思います。
様々な苦難を乗り越え、それでもなお気さくで小粋、あるいはちょっと偏屈だったゴヤの生涯を通してみられるようなすばらしい展示になっていますので、皆様もこの機会逃してはなりませんぞ。来年の1月29日までだそうです。
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http://www.salvastyle.com/menu_romantic/goya_majab.htmlからの引文
着衣のマハ
「近代絵画の創始者フランシスコ・デ・ゴヤが手がけた数多くの作品の中でも最も有名な作品のひとつ『着衣のマハ』。本作は画家が≪マハ≫(※マハとは特定の人物を示す固有の氏名ではなくスペイン語で<小粋な女>を意味する単語)を描いた作品で、『裸のマハ』を制作した翌年以降(1800-1803年頃?)に手がけられたと推測されている。本作と『裸のマハ』は画家の重要なパトロンのひとりで、権力を手にしてから皇太子や民衆を始め様々な方面から非難を浴びせられた宰相ゴドイが所有しており、その為、一般的にはこの2作品は宰相ゴドイが制作を依頼したものだとする説が採用されている。『裸のマハ』と同様の姿勢・構図で描かれる本作であるが、『裸のマハ』との最も顕著な差異は、マハは当時スペイン国内の貴婦人が愛用し流行していた異国情緒に溢れたトルコ風の衣服に身を包み、化粧も整えている点である。これらの描写はゴヤ特有のやや大ぶりな筆触によって繊細ながら表情豊かに表現されているほか、色彩においても黒色、金色、緑色、紅色、茶色、白色などを用いた独特の配色によってトルコ風の衣服の雰囲気や質感を見事に表現している。本作のモデルについては古くからアルバ公爵夫人マリア・デル・ピラール・カイェタナとする説が唱えられているが、画家が残したアルバ公爵夫人の素描や肖像画の顔と比較し、あまりに異なる点があるため否定的な意見を述べる研究者も少なくなく、現在では宰相ゴドイの愛人ペピータとする説なども有力視されている。なお本作と『裸のマハ』は宰相ゴドイの手からカサ・アルマセン・デ・クリスターレス、王立サン・フェルナンド美術アカデミーを経てマドリッドのプラド美術館へと移された。」

裸のマハ
「近代絵画の創始者フランシスコ・デ・ゴヤ屈指の代表作『裸のマハ』。本作は画家が≪マハ≫(※マハとは特定の人物を示す固有の氏名ではなくスペイン語で<小粋な女>を意味する単語)を描いた作品で、バロック絵画の巨匠ディエゴ・ベラスケスの『鏡のヴィーナス』と共に厳格なカトリック国家で、神話画を含む如何なる作品であれ裸体表現に極めて厳しかったフェリペ4世統治下のスペインにおいて制作された非常に希少な裸婦像作品であるが、ゴヤは本作を描いた為に、制作から15年近く経過した1815年に異端審問所に召還されている。本作のモデルについては古くから論争が絶えず、諸説唱えられているが、現在ではゴヤと深い関係にあったとも推測されるアルバ公爵夫人マリア・デル・ピラール・カイェタナとする説(画家自身が異端審問所に召還された際に証言したため)、画家の重要なパトロンのひとり宰相ゴドイの愛人ペピータとする説(作品制作の依頼主と推測されるため)、ゴヤの友人で神父バビが寵愛していた女性とする説(ゴヤの孫マリアーノが証言しているため)などが有力視されている。本作において最も注目すべき点は、その類稀な官能性にある。ベラスケスの『鏡のヴィーナス』が理想化された裸体表現の美とするならば、本作は自然主義的な観点による豊潤で濃密な裸婦表現の美と位置付けられ、特に横たわるマハの丸みを帯びた女性的肉体の曲線美や、単純ながら心地よい緩やかなリズムを刻む画面(の対角線上)への配置などはゴヤの洗練された美への探究心と創造力を感じさせる。また挑発的に観る者と視線を交わらせる独特の表情や、赤みを帯びた頬、そして計算された光源によって柔らかく輝きを帯びた肢体の描写などは、本作がスペイン絵画屈指の裸婦作品としての存在感を十二分に示す最も顕著な要因のひとつである。」

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