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リア王 シェイクスピア 感想とレビュー 老人が最後に見たものとは

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まあ有名ですよね。ですが、これをきちんと読んだ人はいますかと聞けば十中八九いいえと答えるでしょう。私はそこで読んだことがありますといえる人間が、なにかその上の段階、新しい世界が見えてくるのではないかと信じて熱心に古典を愛読しています。
やはり、この作品を読んでいて感じることは、遺産相続とはなんと大変なものかということですね。
これを読んでひとつ教訓にすべきことは、遺産は死ぬまで子供たちにあげないこと。そしてだれだれにはなにをあげようという話もしないことですな。
このリア王、父の財産めあてで馴れ馴れしくしていた長女ゴネリル、次女リーガンに財産を半分ずつあげてしまいます。三女コーディリアはというと、財産分配のときに特に父リアに対しごまを擦らなかったので、それに癇癪を起こしたリアが何もやらず国外追放としてしまいました。
しかし、このコーディリアは父を本当に愛しており、そのため特別に取り入る必要もなかったからの行動であり、それを父リアは見抜けなかったわけです。
財産をもらってしまえば後はもうどうでもいい。次第に長女ゴネリル、次女リーガンの態度が変わってきます。
この物語はリア王一家ともう一つグロスター伯爵の一家の悲劇が絡み合っているのです。グロスター伯爵には息子のエドガーと庶子であるエドマンドがいました。ところがこのエドマンドが曲者で、策略により伯爵の実の息子であるエドガーを落としいれ家から追放させてしまいます。
そして、伯爵の称号を欲しいが為にゴネリルやリーガンにも取り入り、リア王を支持する育ての親グロスター伯爵を陥れ、目を抜いてしまいます。

悲惨としかいいようがない状態、しかしそのまま終わっては問屋が許さない。コーディリアを救い妻としたフランスの王が軍を挙げてリア王奪還と、リアの反対勢力をつぶしにきます。陥れられたエドガーも乞食の振りをしながら眼を抜かれた父の姿をみて何とかリア王と共にフランス軍のもとに向かいます。

ところが結局コーディリアとリア王は捕らえられ、グロスター伯爵も死に絶えます。最後はエドガーがその正体をばらし、エドマンドの悪業を暴露するわけですが、次第に精神をおかしくしたゴネリルは妹リーガンを毒殺の後自殺。軍に攻められ後がなくなったエドマンドはコーディリアを部下に殺させてしまいました。

ほとんどの人物が死に絶えて終わるという四大悲劇の中でも最もむごい作品です。
それにしても暗い作品。その暗さには人間が本来もっているものの汚い部分が濃縮されたような感じがします。ここには太宰文学にもつながるなにかがあると思います。
一体何を信じたらよいのか。私も中学ではいじめにあい、高校でも何人もの友人と思っていた人間に裏切られました。こうした作品を読んでいても何が真で何が真でないのか。信じれるもの信じられないもの、だんだん区別ができなくなってきます。
この漠然とした不安が私をも苦しめるのです。芥川さん。

追記。友人が何読んでいるのと聞いてきたので表紙を見せたところリア充に見えたといってきました。
しかし、この顔はリア充ではないですよね。

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興味深い感想だと思いました。UPありがとうございました。リア王を読んでみようと思います。
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