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el gran calavera  感想とレビュー 本当の家族愛とは

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私大学ではスペイン語を勉強しています。そこでスペイン人の女性の先生が(とっても明るくて気さくな方)、スペイン語の映画を観てみようということで「el gran calavera」という映画を観ました。
かなり古い映画で1949年、メキシコで撮られたものです。役者が今生きているとしたら、少なくとも80以上は超えていますね。
このel gran calavera、どういう意味かと申しますと、偉大なる酒のみとでも訳しましょうか。
あらすじは、妻をなくして失意にくれている社長が主人公。悲しみを紛らわすために酒を飲み続け廃人同然に。一緒に住んでいる社長のお兄さん夫婦、息子、娘、執事、これらは全部酔っ払った社長に上手く言い寄ってお金をもらうというとんでもない有様。
そこでこの社長のお金目当てで娘に言い寄ってきた男との婚約のパーティーで終に社長衆人環視のなかで大暴れ。パーティーに出席していたもう一人の社長の兄弟で医者がある作戦をたてます。
破産したということにして、貧乏な生活をし、彼に正気に戻ってもらおうということ。早速貧乏な住民が住む地区で生活を始めます。
酔いから覚めておきた社長は、家族から「破産をして貧乏になってしまった。あなたは一年間ほど寝たきりだったのよ」といわれ滅入ってしまいます。自殺を決行した矢先、近所の青年に救われ、事情を説明したところ今日がパーティーのあった次の日であることを知ります。正気に戻った彼は、今度はなんでも金で解決しようとする家族に対し、自分の会社の社員までを動員して本当に破産してしまったかのようにだまします。
お金がなくても、自分の命を救い、さらに娘に恋をした青年に彼や娘を惹かれていきます。
家族の絆も次第に本当のものとなり、貧しいながらも幸せな日々を送り始めました。
ところが、家にいた使用人からそんな騙しあいごっこをやっていることを聞いた娘のかつてのフィアンセが、全てを理解した上で、貧乏になってしまった家族を助けようと偽善をしてまた言い寄ってきました。
貧しい青年は、この家族がもともと金持ちであったことを知り激怒。娘も、かつてのフィアンセを愛してはいないけれどももう恥をかきたくないと終に結婚することになりました。
最後の結婚式の場面で、神父が「この結婚に異議のあるものは申し立てよ」という言葉に終に切れた社長の父親が反対すると明言。ちょうど貧乏な青年も思いなおして、式場の前から宣伝用のスピーカーを通して娘への愛を語ります。娘は青年の下にかけよりめでたしめでたしというもの。

コメディー映画となっていて、台詞や動作がとても面白い。60年経っても面白いものは面白いのだから大したものだと感じました。
しかし、コメディー仕立てとなっているなかで、家族の絆や、お金の問題など深いところも描かれていたと思います。こうした歪みをなおすのが貧乏になるという方法。とてもユニークな発想だけれど、しかし突き詰めると実はそれは真なりなのではないかという気がいたします。
日本も、今は経済が不況ですが豊かな国であることは間違いない。しかし精神的に豊かかと聞かれればほとんどの人がNOと答えるでしょう。反対に、戦後なにもなく貧しく、他国を追いつけ追い越せで頑張っていた時代。まさに「三丁目の夕日」の時代ですよ、このころの日本が今と比べてどうだったのか、語らずともわかりましょう。
60年も前という考え方はありえない。むしろ60年の間に我々がなくしてしまったものをもう一度喚起させてくれるような深くてそれでいて面白く楽しい映画でした。

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