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『終わりのセラフ』(12話、2015)感想とレビュー

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2015年4月にアニメ化された『終わりのセラフ』という作品を見た。敢えて五段階評価をするならば、3.つまらなくはないけれども、特別おもしろいうというわけではなかった。
バトルものであれば、『東京レイブンズ』などのほうがおもしろいと思うし、設定自体が『進撃の巨人』とそう変わらないという点で、あまり変わり映えしないというのがその理由である。

だが、この作品が期待できるのは、まだ謎がほとんど解明されていない12話までにおいて、いくつかの謎が散見されることである。もし村上春樹のように謎を回収しないという「作者の放棄」をしなければ、4クール分にまで引き延ばしても十分に耐えうる作品となるだろう。そのかわりに、10月から二期目が公開されるようであるが、もし二期目も12話だけで終えるとなると、謎の回収が全てできずに、続編を待つか、あるいは謎の回収を急いだために尺が足りないという状況にならないかというのが心配である。

この作品は現実を色濃く残したダークファンタジーに分類される作品である。ある日突然13歳以上の人間だけが死ぬウイルスがばらまかれ、生き残った子供たちはウイルスをまいた本人である吸血鬼によって支配されることになる。主人公百夜優一郎と百夜ミカエラはそんななか、吸血鬼によって支配された世界に生きていた。しかし、二人はあることからそこからの脱出をこころみる。しかし、その試みは吸血鬼の中でも貴族と呼ばれるフェリド・バートリーによって破られ失敗。ミカエルは瀕死の重傷を負い、女王クルル・ツェペシの血を無理やり飲まされたことによって吸血鬼化してしまう。優一郎はそのまま逃れ、外界に。そこでは生き残った日本の人口の一割の人間が吸血鬼に反旗を翻そうと生き残っていた。

このものがたりはこんなふうにして二人の引き裂かれた家族をテーマに描かれていく。二人が所属する派閥のために引き裂かれるというのは、ロミオとジュリエットの時代からあったわけであるが、今回それが男同士であるという点がやや珍しいか。キャラクター消費的な現代においては、やおいとよばれるような集団にホモとして同人誌などによって消費されるのではないかという懸念がつきまとうが・・・。
この二人がどうやって生きていくのかというのは、ひとつの見どころである。

ミカエルは残念なことに吸血鬼になってしまったので人間の血をすっていきていかなければならない体質になってしまった。作品内現在では人間の血を数のが嫌なため、女王の血を保管して飲んでいる。このように吸血鬼になってしまったミカエルと、人間で家族を殺した吸血鬼を殺すことだけを目的として生きて来た優一郎がどのように、二人の世界を築き上げていくのかというところが注目の的である。ミカエルはどのような知識を有しているのかわからないが、彼の言によれば、優一郎は人間達によって利用されているという。優一郎もじっさいに12話において「終わりのセラフ」と呼ばれるような黒い羽が背中から伸び、悪魔のような存在になってしまっていることからも、確かになんらか利用されているようである。

今後はこの優一郎がうちに秘めている「終わりのセラフ」とは何なのかということが作品のテーマになtってくるだろう。ちなみにではあるが、「終わりのセラフ」が登場する場面、優一郎の内面世界において、七つのラッパや翼の生えた天使などが映る場面があるが、あれは聖書にあるヨハネの黙示録に登場する描写である。もし、エヴァンゲリオン的な、ただ単純になんとなくかっこいいからという理由での引用でなかったとすれば、セラフとは聖書と関係した存在になるのかもしれない。黒い羽が生えていたことからも、堕天使ルシファーのような存在と何等か関係があるのかもしれない。

そもそもこの作品に登場する吸血鬼とはなんなのかというのも気になるところである。その存在自体はなんとなくすっと受けいれることができたのであるが、それに対して日本帝鬼軍が用いる武器に憑依している存在が、鬼というのが不思議であった。そこで鬼が出てくるのか、と思ったものであるが、たとえばうろ覚えだが、クラスメートが優一郎に「君は吸血鬼の支配する場所でそだったのだから、ラテン語とか英語のほうが得意だよね」と言う場面がある。とすると、ここで考えられている吸血鬼とは、西洋の存在であるかのようにも見受けられる。とすれば、この作品は西洋から攻めて来た吸血鬼対、日本に存在する鬼という西洋対東洋という話なのかもしれない。

あるいは、女王の言だったと思うが、血を呑まなかった吸血鬼がどうなるかわかっているか、という質問をミカエルにするが、その答えは鬼になるという。その鬼が、帝鬼団が利用している武器の鬼と同じなのだとしたら、(実際心象風景の中であらわれる鬼の姿は吸血鬼とそんなにかわりはしないように思われる)鬼の正体はなんらかの理由によって血をのまなかったために鬼化してしまったもと吸血鬼なのかもしれない。

いずれにしても12話では情報量が不足していて、かもしれないという予想しかすることができない。だが、それらの謎があるようにこの作品がこれからどう化けていくのかが愉しみである。

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