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オセロー シェイクスピア 感想とレビュー 人を裏切り欺くなかれ

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今回はマクベスに引き続き四大悲劇の一つオセローです。
シェイクスピアの数ある悲劇の中でも幾分風変わりなのがこの作品の特徴です。先ず主人公がオセローとはなっているものの、オセロー自身は能動的ではなく、常に受動的なのです。能動的なのはその軍の旗手であるイアーゴーという男。
この物語、将軍であるオセローと絶世の美女デスデモーナの恋から始まります。将軍オセローはムーア人で、この当時のヴェニスでは卑しい種族とみなされていました。
部下であるイアーゴーなにがそんなに気に食わなかったのかという理由もそこまで論理立ったものはないのですが、ともかくムーア人が大嫌いだったよう。
自分の妻が同じイタリア出身ということでデスデモーナと親密であることをいいことに、策士策を弄しに弄し、あらゆる手段を使って自分の上司をはめていきます。軍の副官で、自分とも将軍とも仲の良いキャシオー、この人物がキーマンになるのです。
根性の腐れ果てた旗手イアーゴー、偉大にして高潔な将軍オセローの目を欺くためにキャシオーから手始めにわなにかけます。
酒癖の悪いキャシオーを何とか酒に酔わせ、デスデモーナに惚れてオセローを憎んでいる馬鹿なぼんぼんロダリーゴーをけしかけ暴動を起こしそれによってキャシオーは免職。デスデモーナとも仲の良かったキャシオーは彼女にも反省を打ち明け復職を望みます。イアーゴーは将軍を陥れるには嫉妬の炎しかないと確信、新妻デスデモーナとキャシオーとの間に何か不穏な動きがあるようですと報告します。
もちろんすぐにその言葉を鵜呑みにしてしまうオセローではありませんが、様々な策により次第に妻に対する疑念が深まっていきます。オセローがデスデモーナに贈った大事なハンカチーフを偶然にもイアーゴーの妻エミリアが拾ってしまいます。これを手に入れたイアーゴー、これをキャシオーの部屋に落としておきます。そしてオセローにあなたが奥方に贈った大切なハンカチをキャシオーが持っているのを見たと報告するわけです。
いよいよ嫉妬の炎に身を焦がれるオセロー、終にイアーゴーの腹黒さに気がつくことなく、キャシオーとデスデモーナを殺そうと決心します。イアーゴーはそれまで散々デスデモーナの為にと称して使用してきたロダリーゴーをキャシオーに差し向けます。その間オセローは妻デスデモーナにありもしない罪をなすりつけ絞め殺してしまいます。
キャシオーが襲われ襲ったロダリーゴーも倒れ万事上手くいったかと思われたとき、イアーゴーの妻にしてデスデモーナの友人でもあったエミリアがその身を張ってこれが自分の夫の策であったことを悟り、オセローその他駆けつけたものたちに説得します。
事実が露呈しそうになったイアーゴーは妻であるエミリアを一刺し、エミリアは絶命します。しかし、幸いにも命を取り留めたキャシオーとロダリーゴーがこの事実を知り、ついにイアーゴーは刑に処されることとなります。

さて、私たち現代人がこの物語から学べることは何でしょうか。人を策に落としいれば自分もただではすまない、嫉妬の心はどんな偉大で高潔な人間をも狂わせてしまう、いろいろありますね。しかしこの物語を読んでいると、オセローへの策が成功しろと願っている自分がいつの間にかいたりするものです。
この物語、シェイクスピアには珍しい家庭内での悲劇です。しかし、そうした身近なところにも悪の芽生えがあるということも同時に思い知らされるに至ります。
たんなる小説としても十分に面白いものです。先ほども言いましたが、イアーゴーの策が失敗しそうになるとこちらもはらはらどきどきしたりしてなかなか心休まらずといった感じ。
誰しもが一度美女を手に入れてしまったら、恐れることは彼女が我が手中から逃れること、つまり他人との不貞です。うーん私もかつては苦い経験をしましたからね、皆さんも嫉妬の炎に自分の身を焼かれることのないよう気をつけていただきたいものです。

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