私が自信を持っておすすめする作品。書籍編  更新三度目

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 作品は、できるだけ平易で誰でも読めるものを選んだつもりです。大体高校生くらいになれば読める作品を基準に選びましたが、高校生ぐらいでも難しいと思われる作品も中にはあります。
 文学史的に著名であるということではなく、著名であっても難しかったり、あまり面白くない作品は省いています。私が今まで読んできたなかで、これならば他人に手放しでお勧めできるという作品を紹介します。皆様の読書生活に役立ててください。

タイトル / 著者名 [著] ; (訳者名). 出版社、出版年次
順不同。読んでほしい順に並んでいるわけではありません。

・「ゆっくり」でいいんだよ/辻信一 [著],ちくまプリマー新書 2006
一行紹介:ちくまプリマー新書は中高生対象に書かれた新書。平易で読みやすいのでどれもおすすめ。この本は現代の忙しい生き方を見直す指標になります。

・君あり、故に我あり : 依存の宣言/サティシュ・クマール [著],尾関修, 尾関沢人 訳 講談社 2005 (講談社学術文庫)
一行紹介:『「ゆっくり」でいいんだよ』にも引用されています。東洋の哲学から学ぶべきことは多いと思います。

・あなたはどれだけ待てますか : せっかち文化とのんびり文化の徹底比較/ロバート・レヴィーン 著,忠平美幸 訳 草思社 2002
一行紹介:それぞれの時間について、学術書ですが、平易に書かれているので十分読めます。上二冊と合わせて読むと尚良いでしょう。


・源氏物語 巻一~十/紫式部,瀬戸内, 寂聴 講談社 2007
一行紹介:やはりなんといっても日本の古典作品は読んでおきたい。源氏物語の名訳は、与謝野晶子、谷崎純一郎、瀬戸内寂聴とあります。筆者はまだ瀬戸内源氏の途中ですが、とにかくすごい!


・嵐が丘 上下/エミリー・ブロンテ 作,河島弘美 訳 岩波書店 2004 (岩波文庫)
一行紹介:海外文学は翻訳者が命。多々ある翻訳のなかで、河島さんの翻訳が一番きれいです。

・ソフィーの世界 : 哲学者からの不思議な手紙/ゴルデル,ヨースタイン/著,池田香代子/訳,須田朗/監修 NHK出版 1995
一行紹介:いまから約20年前に世界的ヒットを記録した作品。いい本は今から読んでも遅いなんてことはありません。難しかった哲学のことを中高生でもわかるように書かれてありますが、もちろん大人が読んでもOK

・楽園のカンヴァス = La toile du paradis/原田マハ [著] 新潮社 2012
一行紹介:こんなに面白い現代の作品を読んだことがない。ミステリでもあり、美術作品をテーマに作品が展開します。

・こころ/夏目漱石 著 新潮社 2004 (新潮文庫)
一行紹介:やはりなんといっても日本の作家を読んでおきたい。漱石を読むなら、この名作は外せません。

・坊っちゃん/夏目漱石 著 新潮社 2003 (新潮文庫)
一行紹介:漱石を読むなら、これから入ることをお勧めします。古典的名作。

・文学部唯野教授/筒井康隆 著 岩波書店 1990
一行紹介:ここ二百年ほどの文学理論を展開を唯野教授がおもしろおかしく説明してくれる勉強できる本です。

・ドグラ・マグラ 上下/夢野久作/著 角川書店 1976
一行紹介:日本三大奇書の一つ。かなり難解なため、読書通にのみお勧めします。

・百年の孤独/.ガルシア・マルケス [著],鼓直 訳 新潮社 1972
一行紹介:挫折者続出

・モモ/ミヒャエル*エンデ/著,大島 かおり/訳 岩波書店 1987
一行紹介:日本では児童書として出版されていますが、大人も読むべき大切な本。

・アルジャーノンに花束を/ダニエル・キイス 著,小尾芙佐 訳 早川書房 1999 (ダニエル・キイス文庫 ; 1)
一行紹介:最初は読みにくいかと思われますが、少し辛抱すれば、感動せずにはいられない素晴らしい物語に心満たされます。

・自由論/ミル 著,斉藤悦則 訳 光文社 2012 (光文社古典新訳文庫 ; KBミ1-2)
一行紹介:現在我々の社会は最大多数の最大幸福の原理が採用されています。その原理を開発した一人でもあるミルの自由論。光文社から読みやすい訳で出ています。これを読めば、どのように振る舞えばいいのか、人生の指標になります。

・お姫さまとジェンダー―アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門/若桑みどり ちくま新書 2003
一行紹介:タイトルにあるように非常にわかりやすいジェンダー入門です。ディズニー映画からいかにして男らしさや女らしさが描かれてきたのかがわかります。

2014.5.6追加
・EQ : こころの知能指数/ダニエル・ゴールマン [著],土屋京子 訳 講談社 1998 (講談社+α文庫)
ちょこっと紹介:素晴らしい本。学力だけがすべてではない。むしろこれからは心の時代。いかに相手に共感できるかとか、そういうこころの部分が大切になってくる。科学教で、数字教の信者の私達には、こころの大切さが失われてしまっていた。

・生きることと愛すること/ウィリアム・エヴァレット/著,菅沼 りよ/訳 講談社 1980 (講談社現代新書 ; 503)
ちょこっと紹介:生きることや愛することとタイトルがついた作品を沢山読んできたけれども、どれもタイトル負けでぜんぜん違うことが書いてあった。そんななか、この本は本当に愛することに直球勝負をした作品。生きることについては描かれていないが、愛することとはどういうことかを考えさせられる。

・テレビは見てはいけない : 脱・奴隷の生き方/苫米地英人 著 PHP研究所 2009 (PHP新書 ; 629)
ちょこっと紹介:私たちは普段接しているメディア、特にテレビから強力な影響を受けます。テレビによって知らず知らずのうちに刷り込まれた価値観は、やがてこうしなければならないという、人間の行動を束縛するバイアスに変化します。この本を読んで、生きたいように生きればいいという当たり前のことを学んでください。

・スモール・イズ・ビューティフル : 人間中心の経済学/E.F.シューマッハー 著,小島慶三, 酒井懋 訳 講談社 1986 (講談社学術文庫)
ちょこっと紹介:有限の資材しかない地球でどんどん自分の利益のために消費していく人間の傲慢さ。我々人間が本当にこれからも地球で生きて行きたいのならば、仏教の思想を取り入れた仏教経済学を学び、必要最低限の生き方に立ち直らなければならない。

2014・06・03追加
・『脳のなかの幽霊』 V.S.ラマチャンドラン, サンドラ・ブレイクスリー 著,山下篤子 訳 角川書店 1999
メモ とても面白い本だった。外国の本で、しかも脳科学系の本となると、これはもうどんな難解な文章にあたるかと恐ろしくてたまらないが、著者がすばらしいのか、訳者がすばらしいのか、日本語としてきちんと読むことができた。しかも内容もおもしろい。ラマチャンドラン博士は幻肢で有名な人だ。手を失ってしまった人が、脳のなかで作り上げた手に困らされている例など、脳って不思議な機能をするものなんだなあと改めて思わされた。特に理系の本をちっとも読まない僕としては、この本を紹介してくれたブログ仲間にも感謝したい。

・<子ども>のための哲学
永井均 著 講談社 1996 (講談社現代新書. Jeunesse)
メモ これはずばり!という感じ。なぜこの僕が〈僕〉でなければならなかったのか。そこが知りたかったんだ。永井先生とともにそれを考えることができるのはとてもうれしいことだ。

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No title

近頃あんまり本を読まないので参考になります。
近いうちに君あり、故に我ありを読んでみようと思います。

僕からも何か。
人間というものについて脳科学の分野からたくさんの驚きと発見を与えてくれるv・s・ラマチャンドランの『脳のなかの幽霊』もおすすめです。生きているということや、正しさとは何かなど考える時に、ヒトの脳みその在り方を知るとわりと面白いです。
スタニスワフ・レムのSF『泰平ヨンの航星日記』は石野さん好みの小説だと思います。信仰と自由意志について書かれた章に興味深いものがありました。

ではでは。

Re: No title

津島さん、コメントありがとうございます。今月号の記事、寄稿できずに大変失礼しました。言い訳をさせていただくと、四月末はゼミで発表があったりと忙しかったのです。しばらくお休みにするとのこと、私にも責任があると感じ大変心を痛めておりました。コメントを頂けてよかったです。今月号、寄稿させていただきます。できるだけ早い学級新聞の復活を願っております。

さて、私の記事がお役に立てたのならこれ以上の喜びはありません。
『脳のなかの幽霊』、私も耳にしたことはあります。どこかで聞いた覚えがあったので、貴重な情報をありがとうございます。きっと素晴らしい本とのめぐりあわせになるでしょう。いい本と出合う前には、なにか予感がしますね。
『泰平ヨンの航星日記』は全く知りませんでした。知らない本を教えていただける、これは人間にしかできない、本当にすばらしいことですよね。ありがとうございます。近いうちに読みたいと思います。

No title

私が今まで好きだった本との被りも多いためきっとほかの紹介本も素敵なんでしょうと思います。参考にさせて頂きます。

ガルシアマルケス好きなんですが、まだ百年の孤独読んでないんですよね。一番有名なのに。
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