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雑記、最近行った美術館やコンサートの感想 ~2


前回の記事の続きです。

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プーシキン美術館展 フランス絵画300年 並びに横浜美術館コレクション
 9月16日まで横浜美術館にて開催中。
 この展覧会はまだまだ夏の間開催されていますから、もし私の記事を読んで興味を持たれれば行くことをお勧めいたします。横浜美術館というと、東京に住んでいる私にはちょっと遠いなあなんて思っていたのですが、渋谷ヒカリエのオープンとともに大分電車の乗り継ぎが楽になったようで、渋谷から30、40分くらいで行けました。横浜にはあまり足を運んだことがないのですが、以前、通っていた学校がミッション系だったということもあり、横浜と外人みたいな視点で見学に行った記憶があります。大人になりましたから、いろいろと見学してやろうと思っていったのですが、美術館を見て、図録を買ったら重くてとても歩けなかったので帰ってきました。こんどは是非攻略したい。
 横浜美術館は日本が誇れる西洋式の建物だと思います。日本の美術館はどれも建物にあまりこだわりがないのか、観ていて面白いものが少ないです。上野の建物は赤レンガが特徴だったりしますが、私としては今一つといった感じ。六本木の黒川紀章先生が設計した国立新美術館は面白いですね。横浜美術館は、堅牢な西洋建築といった感じ。重厚感あふれるシンメトリーの石造りの建物です。
 プーシキン美術館はロシアの美術館。ですので、ロシアの絵画がやってきたのかなと思っていたら違いました。ロシアが集めたフランス絵画のコレクションでした。あれ~おかしいなと思ったんですが、仕方ありません。フランスの約300に及ぶ絵画の歴史がわかる美術展となっていました。
 古典主義、ロココ時代からはクロード・ロランやシャルル・ル・ブラン、ユベール・ロベール、グルーズなどがやってきていました。ロベールは、以前上野の西洋美術館でロベール展に行ったのでその時のことが思い出されました。グルーズはあまり有名な画家ではありませんが、『三四郎』で漱石が言及したことによって、漱石研究者のなかでは有名です。先に書いた漱石展にもグルーズの絵が何枚か飾られていました。
新古典主義、ロマン主義、自然主義からは、ドラクロワやカミーユ・コロー、ミレーなどが来日。この時点で、18世紀は宗教画や人物画が多かったのが、次第に自然や風景の絵が多くなってくることに気が付きます。
 19世紀後半、印象主義、ポストモダンからはマネ、モネ、ルノワール、ドガ、ロートレックら、お馴染みの画家たちが集結。今回のパンフレットを飾ったルノワールの『ジャンヌ・サマリーの肖像』は、特に夢見るような女性の微笑みが美しかったです。セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、モーリス・ドニなども集まっていて、その点では豪華絢爛なメンバーが集合していました。私に限らず、日本人はみんなこの時代のフランス絵画が大好きですから、随分お客さんも沢山いましたよ。
 20世紀、フォービズム、キュビズム、エコール・ド・パリからは、マティス、ピカソ、アンリ・ルソー、ローランサン、シャガールなど。私はこの時代のパリが大好きなので、とても興奮して鑑賞しました。特に、去年山本周五郎賞を受賞した、原田マハの『楽園のカンヴァス』という素晴らしい作品を読んでからはアンリ・ルソーにはまっていまして、ルソーの『詩人に霊感を与えるミューズ』が来日していたのでびっくり。日本でこの絵と対面できるとは思っていませんでした。相変わらず不思議な絵でしたが。
 もちろんプーシキン美術館に行けば、もっと多くの作品が見られるのでしょうけれど、この展示会ではある作家の作品よりも、できるだけ多くの作家の作品を集めたと言う点に主眼が置かれていたように思われます。ちょっとばらばら過ぎるという感じもしましたが、集まっている作家は豪華絢爛。それはそれでバラエティーに富んで面白かったです。

 それで、この展覧会のチケットを購入すると同時に常設展のほうも鑑賞できます。横浜美術館は初めてだったので、どんなコレクションがあるのかきちんとチェックしてきました。なかでも驚いたのが、ギュスターブ・モローの『岩の上の女神』。とても小さな絵画ですが、この絵が横浜美術館蔵だったとは知りませんでした。とても素敵な絵です。現代人の感覚でみると、どこかキャラクターを描いたアニメチックな絵にも見えます。しかし、やはり絵の深みというか、力が違う。本物を前にしばらく心を釘づけにされて佇んでいました。
 他にも、セザンヌやピカソ、ブラック、レジェ、カンディンスキー、エルンスト、ダリ、マグリッドなど、名だたるシュールレアリストたちが大集結。セザンヌは違いますがね。日本の美術館は、本当に美術館自体が所蔵している作品の数も質も貧相で困ったものなのですが、ここの横浜美術館はかなり作品収集に手を入れているのだなということが感じられました。どれも、財閥の人間が集めていたものだったようですが。
横浜美術館は結構気に入りました。今度また別の展示会があった際には足を運びたいと思います。


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善竹狂言会
 海の日というとみなさんはどのようにお過ごしになるのでしょうか。海に行くのですかね。でも、わざわざせっかくの休みの日に人でごった返していて、しかもあまりきれいではない海に行きたいと思いますかねえ。若いうちはいいですけれどもね。かくいう私もまだ若いのですが・・・。しかし、そうした日には是非文化的な生活を、というのが私のモットーでございます。
 直接関係があるわけではないのですが、私の大学の国文学科の卒業生で、狂言師の方がいらっしゃいます。私の友人が狂言研究会ということろで活動をしているのですが、その友人を介してその狂言師の方とお会いしたこともあります。大学の先輩にあたりますね。私も誘われたのですが、結局狂言研究会には入りませんでした。私はあくまで演じる側ではなくて、見ている側でいいですかなね。まあ、そんな関係があるものですから、毎年恒例の海の日に行われる善竹狂言会には三年連続で鑑賞しに行っています。もちろん、その狂言研究会に師匠として来てくださる先生も、善竹狂言会では狂言師として登場します。
 狂言というと、どこか難しそうな、眠くなってしまうようなものというイメージがありますが、そんなことはありません。歌舞伎にしろ、実際に行ってみてみるととても面白いことがわかります。特に狂言は、歌舞伎よりもファニーの要素が強い。短い話のうちに、なんどもなんども同じ言葉、行為の繰り返しがあり、いわゆるお笑いの世界でいう「てんどん」がなされます。もう、観客はげらげらわたってしまうようなものです。難しさで言ったら、能、歌舞伎、狂言の順でしょう。能は仮面をつけて舞ったりしますからなかなか難しい。それに付け加えて戦闘シーンなども入る歌舞伎はよりファンタスティックです。狂言は、悲しいお話もあるのですが、ファニーなお話も多い。大人になると結構な値段がするのですが、学生は3000円でオッケー。一流の芸術をたった3000円で見られる機会はほとんどありません。来年もまたやりますので、これもおすすめの演劇の一つです。

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毎日書道展
 最後は毎日書道展。私は今年、書道の教員免許をとる関係上、大学生にもなって書道をやっています。もう一度最初から、姿勢、筆の持ち方などをやりました。意外とこの歳になると新鮮で、きちんとやってみようという気持ちになります。また、私の場合は自分の作品にも書道の要素を取り入れた作品を制作したりするので、いい勉強にもなります。
 それで、書道の先生の作品も出展されているということなので行ってきました。場所は六本木の国立新美術館。残念ながら東京での展示会は終わってしまいましたが、毎日書道展はこれから全国を回って展示会が開かれますので、地方の方は近くにやってきた際に行ってみると良いかもしれません。
 書道なんて何が良いんだみたいなことを言う方は沢山いますけれど、やはりこれも実際行ってみると考えが変わりますよ。と私は思うのですが、変わらない人もいますかね・・・。漢字、ひらがな、カタカナ、ローマ字と四つもの表記を使い分ける国というのは日本くらいしかないようです。それだけ日本人は言葉に対して敏感なわけです。漢字にしようか、ひらがなにひらこうかと、たった一文を書くだけでも考える。さらに、文章への愛着といったものは、言葉をつなげて書く際の美しさへもむけられます。どうしたら文章がより視覚的にも美しくなるのか。千年以上の年月をかけて、連綿というひらがなをつなげて書くことや、漢字をつなげて書くこと、または崩してみたり、省略してみたりということを洗練してきました。文字自体を芸術の領域まで高めたのは漢字文化だけです。ローマ字やアラビア文字にも、カリグラフィーはありますが、カリグラフィーで展示会というのはなかなか開かれません。いまだに芸術作品とまではいかないような気がします。
 書道展に行くと、日本人の言葉に対する愛、繊細な心やりといったものが見えてくると思います。書を見る際の観点は、一に、文字、二に墨、三に筆勢だと私の先生は仰っていました。その先生は専門が篆刻なので、先生のにはそれ応用できないじゃないかと思ったりなんかしたのですがね。文字の形や墨の色。筆勢というのは、筆の流れというか、気のようなもの、これが途中で途切れているとやはりみた時に素晴らしいとはならないものです。こうした点から見る。ほかにも空白の使い方だったりとか、絵具をつかっているのもありますから、総合的な判断が必要になってきます。
 まあ、なかにはシュールレアリスムなのかわかりませんが、墨を垂らしただけみたいなのもあります。そういうのはよくわかりませんが、墨の色がきれいだなとか思ったりしています。ただ、作品が多すぎるので、全部みようとすると疲れて仕方がありません。場所をしぼってじっくりみるか、さっと全体を見るのかといった感じになってしまいます。同じ券で何度も入れるようにしてくれればいいのですがね。でも面白いですから、書道の展覧会というものもおすすめです。

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No title

こんにちは。芸術三昧ですか。良いですね。
しかもしっかり学生割引を活用していらっしゃって…(笑

実は夏目漱石は大好きで、
近ければその美術展に行きたかったです><
もの凄く羨ましい!
漱石のデスマスクも見たかったです(笑
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Author:幽玄

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