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『ドラゴンクエストⅦ エデンの戦士たち』を文学理論を駆使して考察する 1

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-初めに-
 先日、2月7日に発売された3DS版のドラクエⅦを購入し、裏ボスまで攻略して大体やりこんだと思ったので、その覚え書きとしてこれを記します。一般的に言われているのは、まず大別してドラクエ派とFF派というわかりやすい構図でしょう。面白いのが、大体ドラクエ派というのは、FFをやったことが無いのでドラクエ派で、FF派というのはドラクエもやったことがあるけどFFの方がより好きというグループが多いことです。これはあくまで私の身近な人間を見ていて感じたことですから、もちろん何の根拠もありませんけれども。
 かくいう私も典型的なドラクエ派の人間です。FFはPSPで出た零式とDS版のⅣしかやったことがありません。それに対して、モンスターシリーズと名作と呼ばれるⅢを除いてほとんどドラクエはやっています。なぜⅢをやっていないのかというと、DSでリメイクされていないから出来ないというのが現状です。
 最近ではテイルズシリーズもかなりの人気と知名度を誇ってきましたから、日本のRPGの大御所はドラゴンクエストとファイナルファンタジーとテイルズシリーズの三つということになるのではないでしょうか。

-ドラクエシリーズの系譜-
 『ドラゴンクエストⅦエデンの戦士たち』は特にドラゴンクエストシリーズのなかでも異色を放っています。プレイステーションで初めに発売されたときには、データが多すぎて一つに入りきらなかったとか。途中でディスクを変えるということをしなければならなかったようで、プレイステーション版ではやったことはないのですが、やったことのある友人の話を聞いていて一体どういうシステムになっているのかよくわかりませんでした。今回のDS版では特別なことは必要なく、快適にゲームが出来ました。
 先ず、普段のドラクエと異なったのが、モンスターが出てくるのに1時間以上かかるという点。大体のドラクエは、いったんフィールドでスライムなり、そこらへんの最弱モンスターを数匹相手にするところから始まったり、あるいはフィールドにでることが割と早くにあります。しかし、今回のドラクエ7は最初の島でしばらく冒険をしないと、モンスターさえ出てこないという異色の作品です。ドラクエ史上クリアするのに最も時間がかかると言われるほどの作品です。平均して大体クリアする時間が100時間ほどということのようです。ドラクエはかなりやってきたほうですから、町の人間全員と話したり、すべてのタンスやツボ、タルなどをチェックするのは当たり前、サブストーリーも確認するためある程度冒険が進んだらもう一度今までの町を訪れてみるといったことをしていた私も、かなり早くやったとは言え、100時間くらいになりました。

 今回のドラクエ7は、DS版でリメイクされてきた他のドラクエ作品の技術をさらに高めて導入しています。ドラクエ8が技術的に最も完成した作品だと私は思っているのですが、8に劣るとはいえ、全体を見渡せる360度の視野というのは、冒険を楽しませてくれる一つであります。DS版の7は、ドラクエモンスターズシリーズの要素である、モンスターのシンボルがフィールドに現れるという方法を採用しています。モンスターズシリーズに対して、今までのローマ数字が付されてきたシリーズをなんと呼ぶのかしりませんが、まあヒストリーシリーズとでも冠しておきましょうか。今までのローマ数字が付されてきたヒストリーシリーズは、フィールドにはモンスターが現れませんでした。かなりグラフィックの力があった8でさえ、スカウトできるモンスター以外は、フィールドを歩いていると突然エンカウントするという方式をとっていました。こちらの方が、ファミコンからドラクエをやってきた人間にはなじみ深いのですが、今回の8は、モンスターズシリーズの方式をとっています。ですから、うまいことモンスターのシンボルをよけ続けていれば戦わずして冒険を進めることができるということです。今思えば、ドラクエ5で仲間にしたいモンスターが出る地域ににおい袋をたくさん購入して赴いたことが懐かしく感じられます。歴代のドラクエファンの人間は、私を含めてですが、あまりこのシンボルに対してはいい印象を持っていないようです。突然戦闘になって、何が出てくるのかというのも一つの愉しみでもありますしね。さらに、シンボルの欠点としては、メタル系の珍しいモンスターの登場をどうするかという問題があって、かなりの速さでシンボルに走らせるのですが、それをいちいち追いかけたりするのも面倒くさければ、洞窟などの狭い場所では意外と簡単にエンカウントすることができるなどの側面があります。また、もう一つは、戦いの際に、多くの種類のモンスターが出にくくなったという点です。あるシンボルとぶるかるわけですから、当然そのシンボルのモンスターが登場しなければいけない。だから、ある種類のモンスターにぶつかったら、それ以外が出にくいということになります。反対から言えば、自分の戦いたいモンスターを選別することが出来るようになったとも言えます。

-ドラクエシリーズとⅦの関係性-
 Ⅲをやっていないので、何とも言えないのですが、ドラゴンクエストはⅠⅡⅢがロトシリーズ、ⅣⅤⅥが天空シリーズとしてひとつまとまった世界であることがわかっています。ではⅠⅡⅢとⅣⅤⅥの二つの世界軸の関係性はどうなっているのかということが問題になりますが、ネット上でいろいろな説が上がっています。例えば実はこれらもつながっているというように言う意見もあれば、SFの並行世界的な感覚で捉える見方もあります。私は後者です。Ⅷで登場したレティスは、別の世界ではラーミアと呼ばれていたとのことを述べているので、この神の鳥レベルであれば、異世界、あるいは並行世界を横断する力があるのかもしれません。
 唯一例外的な存在となったⅦはどこに属するのか。私は冒頭の島が一つ孤立して存在していることを象徴的にとらえると、ドラクエシリーズのなかでも一つだけ孤立しているのではないだろうかと考えることができると思っています。ただ、天空に浮かぶ島や、神様の存在などから、天空シリーズの一番前、Ⅵよりも前の時間軸にあっても良い気がします。天空シリーズでは、夢の世界の一部が残って天空の城となり、Ⅳまでの間に神様が魔王との戦いの末なくなり、後をマスタードラゴンが引きついだ。それがⅤで主人公と再び出会うという大きな流れになっていると思います。ⅦはさらにⅥよりもまえ、夢の世界もできる前と考えることもできるのではないでしょうか。あるいは別次元の話で片づけた方が楽かも知れませんが。
 クリアするまでに100時間もかかる長大なストーリーにしては、最後がいまいちよくわからないという認識が多くのプレイヤーに共通したことのようです。私もこれだけ長くやってきて、??という感想になりました。

 Ⅶの世界は、魔王オルゴ・デミーラが島を闇の世界に封印しているという状況から始まります。現実の世界に残されたたった一つの島、それがこのタイトルになるエデンという意味なのだろうと思いますが、物語の大筋はそこから封印された島々を復活させていくというもの。最大の謎である、どうしてこの主人公たちが住んでいる島だけがこの世界に残されていたのかという問題は、また後でも述べますが、神様側の力のみを考えると、ここでは神様の庭という意味での楽園が何とか神様の力と、また水の精霊の力によって封印から間のがれたということだと思います。
 ドラゴンクエストというタイトルは、直訳すればドラゴン討伐のようになります。これはドラゴンクエストⅠのボスが竜王というドラゴンだったからだと思われますが、Ⅱでは、その物語の直系にもかかわらず、ドラゴンはどこかに消え去って、悪霊の神々が登場し始めます。ドラゴンの討伐という神話的物語から、悪霊の神々が登場するという伝説的な物語に移行してきたと考えることができると思います。その後ドラゴンクエストと名が冠されているにも拘わらず、実際に登場するドラゴンは、モンスターレベルでしかなく、ボス級の存在は大体ドラゴンではないという状態が続きます。唯一Ⅷは裏ボスが竜の形態だったので、原点回帰した感じがしました。
 ⅠⅡⅢの後に続いた天空シリーズⅣⅤⅥは、別の世界を行き来するということに重点が置かれています。Ⅴは親、自分、子供という三世代の絆と、指輪を巡る物語としてJ・R・R・トールキンの『指輪物語』の影響を受けたストーリーという二つの視点があるため、そこまで異世界は強調されませんでした。魔王ミルドラースが存在する魔の世界が申し訳程度につけられています。Ⅳは、ゲームに群像劇的な視点を持ち込んだことによって、今までのRPGとは異なった視点を導入しました。それまで主人公の一つの視点しか描かれなかった物語が、主人公以外の人間がその世界のなかでどのように生きているのかという側面をあぶりだすことに成功しています。進化の秘宝や、ダークヒーローといった幾重にも重なるストーリーが楽しめます。Ⅵが最も世界感としては大きかったように感じられます。現実の世界と、人々の夢が作り出した上の世界、さらにデスタムーアが作り上げた狭間の世界に、船で行くことができる海底の世界。四つの世界を渡り歩くということで、非常に大きな世界感を感じさせました。Ⅶは、ドラクエ初のSF的な概念、時間移動の概念を入れていきました。そのせいで大分論理的に破たんしている部分があるようにも感じますが、現在の世界と、過去の世界という二つの時間軸の世界を移動することによって、世界感に深みを持たせています。

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