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アニメ映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』試論-2,5- 感想とレビュー どう解釈していくか 分析・ネタバレ・考察

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-「惣流」と「式波」のアスカ-

 この表記の問題は、他にも何点か指摘できます。一番問題となるのは、やはり名前が変わってしまっている「アスカ」についてでしょう。アニメ版が惣流・アスカ・ラングレーだったのに対して、劇場版では式波・アスカ・ラングレーになっています。
 エヴァの名前は、それぞれ軍艦や海に連関する名称が付けられているということは、もうすでに多くの指摘があり、公然としています。ただ、私はそちらの知識がないため、知恵袋のアンサーをヒントに考えて見ます。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1025575225
綾波・・・特型駆逐艦の11番艦
敷波・・・特型駆逐艦の12番艦
巻波・・・夕雲型駆逐艦の5番艦
戦艦ではなく駆逐艦で、これは戦艦よりもはるかに小さく沈没しやすい艦で、実際にこの3隻とも沈没しました。
アスカの旧名である「蒼龍」は空母であったため、新ヒロインを増やす過程で名前を統一したかったのかもしれません。

 どうやら、ヒロインを「波」でそろえたかったというのが一つ有力な説のようです。ヒロインの名前をそろえる必要が出て来たのは、当然マリというアニメに出てこなかった人物が出てきたからです。そうして、この三人のヒロインに共通する「波」の字。そのほかに何がこのヒロインたちに共通して考えられるのか、いまだ不明です。
 ただ、海に関わる名称ということを考えると、一つ見えてくることがあるのではないかと私は考えます。この物語は、アニメ時から、胎内回帰の物語として読み解くことが出来ます。胎内回帰は人類が持っている願望のうちの一つです。胎内こそが、もっとも安全で気持ちの良い場所であるという潜在的な意識があると現在では考えられています。
そうして、このエヴァは、どのようにして胎内回帰するかという問題をテーマに扱っています。
 また、同時に考えておきたいのは、エヴァに登場するそれぞれの機関です。胎内回帰というのはつまり女性のもとへ帰っていくということです。ですが、そこへ戻るために躍起になっている機関がなにかというと、ゼーレとネルフです。このゼーレとネルフというのは、極めて男性主権の組織です。これは、同時にホモソーシャリティの問題にもなってくると私はおもいます。
 本当は女性の中に戻りたいのに、男性主権の組織がそれを実行している。ここに、現代のホモソーシャリティへの言及があるのではないでしょうか。ある意味これは皮肉として考えられるとも思います。男性性のおろかさのようなものと、またある面では女性性がもっと主張するべきだという考えです。
 話が戻りますが、それぞれ軍艦の名前がつけられている登場人物たち。その中で、「波」というのは、軍艦の名称であると同時に、「海」そのものをも連想させます。軍艦というのは、海の上を行く船です。そうして、軍艦は武器をつんでいますし、極めて男性的なモチーフと考えることが出来ます。それに対して、「波」=「海」は、女性性のイメージです。「母なる海」という言葉もありますし、海というのはあらゆる生命の源であると同時、それは羊水のイメージともつながります。ですから、必死に海に戻りたい男性=「軍艦」と、全てを受け入れる女性=「波」という構図も考えることができると私は思います。
 このような側面から考えると、この三人の「波」を持つヒロインたちは、物語の最後に何らかを受け止め胎内回帰へのキーになる存在になる可能性も考えられます。
 
 問題を元に戻すと、「アスカ」の惣流と式波の問題は、最初に述べたエヴァとヱヴァのように、同一人物ではないのだということを示唆するものでもあると思います。≒か≠かはわかりませんが=ではないということです。ですから、劇場版のアスカは、アニメのアスカとは違うということです。何が違うかという部分がこれから考えなければならない問題です。

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