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アニメ映画『マクロスFB7』への試論 感想とレビュー マクロスファンとしての提言

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-初めに-
これからしばらくは、またアニメやアニメ映画について論じます。
私はマクロスファンです。ただ、ブログを始める前から好きだったので、どのタイミングで記事にしようかと思っていました。ここではマクロスのそれぞれの作品には触れずに、近日公開された新作映画、『マクロスFB7』について論じます。新作映画の場合に注意したいのは、ネタバレです。この記事はネタバレを含みますから、気をつけてください。

-マクロス、時間軸-
マクロス7が公開されたのが、1994年から95年までのこと。マクロス世界の時間ではA,D,2045。マクロスフロンティアの公開が2008年。マクロス作品の時間ではA,D,2059。現実世界においても、マクロスの作品内時間においても、およそ同じ程度の時間が流れました。
マクロスフロンティアは今までのマクロス作品のマクロス的要素を抽出して作り上げた総大作ともいえる作品。マクロスフロンティアは、CGを多様に駆使し、圧倒的な世界観と描写力、それから歌姫の歌声で2000年代後半を大いに盛り上げました。
マクロス要素というのは、①変形、②三角関係、③歌です。マクロスが他のロボット作品のなかに埋没しないのには、こうしたマクロスのエッセンスがあるからです。きちんとした内容があるからこそ、マクロスはその世界観が大変魅力で、ファンが多いのです。
さて、今作の映画はマクロスフロンティアの視点で描かれます。マクロスフロンティアも、TV版・映画版でのずれがありますから、そこを考えないと、今回の作品がどの時間軸で成り立っているのかがわかりません。
おそらく、アルトが出てこなくて、ミシェルが登場することから、映画版で言えば映画の後の時間軸になると思います。ただ、アルトへの明確な言及がないので、TV版だったとしても、ミシェルが死ぬ前ということになります。私は前者だろうと思います。この作品も映画ですから、やはり映画版の時間軸に準拠しているのだと思われます。
もう少しこのマクロスフロンティアのTV版と映画版の差異を言及しますと、いわゆる可能世界、多元宇宙、異なった時間軸の世界ということができます。私たちの世界のレベルで話せば、河森監督の脳内での物語りの変容だろうと思います。
いくつも選択肢があるなかで、映画という限られた時間の作品にしたときに、どうしても主人公たちの選択がことなってくる。そうするとそれに応じて結果も変容してくるのです。アルトはマクロスゼロのような、バジュラと共に宇宙を旅するという選択肢を選びました。この作品はその後の世界として考えると、いちおう落ち着いた日常になったのではないかと、映画版のラストからの連関性を感じます。

-マクロス作品、これからの展望-
マクロス7は、ファンに二極化される作品であると、製作者側も認識しています。しかし、河森監督とアミノテツロの対談を読む限り、製作者側はとてもマクロス7に思い入れがあるのだと感じます。ですから、どこかでマクロスフロンティアがこれだけ成功したのだから、かつて頑張って製作したマクロス7も知ってもらいたいということなのだと思います。
マクロス7は、49話4クール作品です。これを今のフロンティア世代の人間に見せるのはなかなか出来ない。では、どのようにしてマクロス7を紹介するかということで、90分の映像のなかにマクロス7を細切れにして、挿入したのです。しかし、やはりそれは無理があると私はおもいます。
現在のフロンティアの時間軸に、苦肉の策でVHSテープ、マクロス7のビデオが送られてくるということで作品は展開していきます。映画の8割はマクロス7の映像なのです。しかも、それはかつて私たちがみたマクロス7の名シーンだけを集めたもの。新作という名を冠してよいのかどうか、私は少し迷いがあります。
マクロス7を紹介したいのはわかるのですが、何より私はマクロスフロンティアより7のほうが好きですから、しかし、このつぎはぎでは誰も満足しないのではないかと思います。マクロスファンであるからこそ、こうして書くことによって、マクロスをよりよい作品へと導いていけたらと思って書いていますから、感情による誹謗中傷でないことはご承知ください。
マクロス7で人気を博した「FIRE BOMBER」。2009年にはマクロス7放映15周年を記念して、Re.FIRE!!が発売されました。ここではA,D,2060という表記がありましたから、マクロス7のファンとしては、マクロスフロンティアの時代に再びFIRE BOMBERが蘇ったのだと感じた人も多かったと思います。ですから、今回の作品でFIRE BOMBERが登場してこないのは誠に悲しいことです。今までの映像だけで振り返るのではなく、例えばあれから歳をとったFIRE BOMBERがフロンティア船団にライブツアーで遣ってきて、そこから物語が始まるというようにしたほうが良かったのです。是非とも次回の作品を作る際には、FIRE BOMBERとフロンティアの歌姫とが同時に出てきて、対話をし、共に歌っていただきたいと思っています。

-終りに-
構図としては面白いのです。現在のフロンティアの人物たちと一緒にマクロス7の情報を得る。これはフロンティア世代の人々がマクロス7を知らない状態で見ることを前提としているから、このような作風になったのでしょう。しかし、これではあまりに見せる対象が狭められています。マクロス7を見て知っている私たちにとっては、観客を馬鹿にしたようにしか思えません。ですから、ここでマクロスフロンティア世代のも7の情報を開示できたのですから、次回作ではマクロス7とマクロスフロンティアが対等な関係で同時に出てくることを願っています。
特にこの作品では、マクロス7の映像を見るだけに終始していて、何故フロンティアの人間を出したのかも不明なほどでした。恋もなければ、生での歌もない。最後に一曲ありましたが、それだけです。変形もありませんから、もう一度頑張って作ってもらいたいものです。

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まとめ【アニメ映画『マクロス】

−初めに−これからしばらくは、またアニメやアニメ映画について論じます。私はマクロスファンです。ただ

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No title

根本的な認識の違いとして、「マクロス」という作品群自体が、全て架空の史実の大河ドラマです。
よって、FもTV版、劇場版、FB7と、全て個別の架空ドラマなので関連性はありません。

個別は分かっていても

そうですか~7に思い入れがあってわざわざ劇場に足を運んだとなると

言いたくなる気持ちも何となく解りますね~

映画もテレビもパラレルワールド的な個別の作品と
頭で理解すべきなのだろうけど

パート1のシナリオが気に入って(本来の最終回27話までがね)

わざわざ愛おぼを遠くの映画館へ観に行った昔の残念感に
なんとな~く似てますね
(愛おぼの画質や戦闘シーンは評価できましたが、あの、はしょって単純化したストーリーがね…

時間内に収めるには、繊細な心の動きやドラマを無視して

また物語の核心も、監査軍の存在無し、男と女のベタな争いにしてしまうしかなかったのか?

当時は仕方ない、理解しようと努めましたが…)
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