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「矢島美容室 THE MOVIE 〜夢をつかまネバダ〜」への試論 感想とレビュー 前代未聞のバラエティ番組の映画化

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-初めに-
矢島美容室といえば、数年前に一声を風靡した音楽ユニット。バラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』から生まれました。この映画はバラエティ番組も映画になったっていいじゃないかという番組スタッフのもと、2010年に公開された映画です。
元から本気で作る必要性もなく、当然作品全体の完成度も低い。1500円というチケット代を払ってまでも見たいかといわれたらそうでもありません。しかし、私は矢島美容室が好きなのです。

-作品の性質-
全体的に残念な感じは拭えませんが、しかし最も残念なことは、公開が2010年と遅かったことです。矢島美容室がデビューしたときに、「ドリームガールズ」を彷彿とさせる黒人系のアメリカ人が三人で歌う姿には誰もが魅了されました。デビュー曲、ニホンノミカタ -ネバダカラキマシタ-は当時大ヒット。誰もが毎週毎週矢島美容室が出ないかを楽しみに待っていたことでしょう。
なかなかこのデビュー曲からあたらしい楽曲が出なかったことは悲しいことです。誰もが待ちわびたのですが、その後のSAKURA -ハルヲウタワネバダ-、はまぐりボンバー共に、一曲目の、ニホンノミカタ -ネバダカラキマシタ-ほどの作品ではありませんでした。
この期間に、我々矢島美容室のファンは熱が醒めていってしまったと言って良いでしょう。
この映画は矢島美容室が、日本に来る前の話ですが、当時矢島美容室とは一体何なのかという期待と感心が大きかったころに公開されればどんなにヒットしたかわかりません。デビューが2008年の10月で、映画が2010年の4月ですから、その間に二年という期間はないものも、急激に熱したものはそのぶん醒めやすいものです。遅くとも2009年には公開されていて欲しかったというのがファンの一人としての感想。
その期間までに、新しい曲が殆どなかったことも熱を急激に冷ました原因の一つにもなっていると私は感じます。いくらファンだといっても、一曲で何ヶ月も楽しめるものではありません。飽きが来るのは当然で、その対策が著しく乏しかったというのが残念な点です。
ですから、映画化が決定した時点で既に我々観客は、今頃かよという感覚があったのです。

そうして熱が醒めてしまってから見た映画は、内容も殆どなく、演技もぎこちなく、作品の完成度も低いとくれば、あまり評価は上がらないはず。そうして我々が最も知りたかったお父さんは一体だれなのかということは、なんということはなしに、最後にあっさり公開されてしまうのです。この脱力感がもはやその作品の全てを表しているのではないでしょうか。映画化に遅れたという意識があったのか、本来であれば、黙秘してよりひきつけておく部分をあっさり公開してしまったのです。

-さまざまなオマージュ-
ただ、本格的なコメディ映画としては評価できる点もあると私は考えています。最近ではこのようは言わば「ふざけた」コメディ映画は殆どなくなってしまいました。コメディ映画が売れないということが原因かも知れませんが、この映画の強みは、元々がコメディ番組ということから、基礎がしっかりしているということです。前提があるのです。
映画で初めて矢島をしるという人は恐らくいないでしょう。我々は既に矢島を知っていて、さらにとんねるずの皆さんのおかげでしたを知っているのです。だからそれを前提として成り立っている分、より深い笑いを提供できたということです。
映画の中では、それこそ数え切れないほどの多くのオマージュがありました。
警官がダンテ・カーヴァーだったのは、当時流行っていた、ドコモの携帯のCMからの起用ですし、「ドリームガールズ」を意識したであろう三人の女性ユニットはボーカルが柳原可奈子です。
また、矢島が本質的に内包している女装性、おかま性への言及か、謎の掃除係としてKABA.ちゃんも登場します。ミスコンMCは牧原俊幸がやる、審判には水谷豊がと枚挙に暇がありません。
最大級の笑いは、最後の矢島徳次郎こと本木雅弘と居酒屋の女将、宮沢りえのコンビです。伊藤園のCMでおなじみのコンビですから、それを狙ったことが何よりもおかしい。これが最大の見せ場でしょう。
全体的におやじギャグのような笑いが耐えない作品です。チープな感じがありますが、それもまたありという気持ちにさせられる構成になっているのです。ですから私は作品としては大変残念ではありますが、しかし評価できるのだという結論に達するのです。

-終わりに-
ファミリー層が温かくなるような映画にとミュージカルや笑いを交えながら、笑って泣けるエンターテインメントの王道を目指したということが、映画のテーマになっているようですが、確かに話形はあまりに典型的すぎて論じる必要もないくらいです。恋愛について、ナオミとマイケルが、或いはストロベリー、メアリー(アヤカ・ウィルソン)、ケン(佐野和真)がそれぞれ描かれています。おかしいのは、可愛いアヤカ。ウィルソンと中年のおやじ(に見える)ストロベリーが恋愛を真剣にしているように思えてくる点です。
よくこんなふざけた映画に子役たちが笑わずに撮れたなと感心します。
それから女同士の戦いですか。ラズベリー(黒木メイサ)は、狡猾な手段で恋愛と友情のどちらを選択するのかとメアリーに差し迫ります。結局は友情と恋愛の両方が勝つという不思議な展開。それもストロベリーが本当は何であるかということが私たちの意識のなかにあるからなのですが、黒木メイサの負けが描かれます。
くだらないなと思いながら見ると面白いです。

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