スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

NHKを見学して 感想・エッセイ 

img_60403_6298259_0.jpg

現在、NHKスタジオパークでは無料で見学が出来るように公開されています。こちらはある程度撮影も可能となっていて、どちらかというとお子様向けの体験型アトラクションなどが豊富な見学となっています。
今回私が見学したのは、このスタジオパークではなく、通常では立ち入り禁止のNHK放送センターです。ごくごく小さな窓口しか設けられておらず、私もある人づてで今回の見学に参加させてもらったので、どのような経緯で見学できたのかよくわかっていないのです。社員の家族でさえも会社の中には入れない状態ですので、(家族に社員を持つ人の話によると、かつてはそこまで厳しくなかったようです)今回は大変貴重な経験であり、滅多に体験できないことでした。この記事では、その体験を元に、エッセイ風に感想を書いていきたいと思います。

正面玄関から入ると(スタジオパークの入り口と間違えやすい)、すぐにゲートが立ちはばかります。漆黒のゲートとよこにたつ警備員、緊張した空気が流れます。今回は特別にパスで通らしてもらいました。そうして先ずは、説明の為にお客さんのための接遇室へ通されました。プラスチック製の机に対して、車輪のついた椅子が妙に大きく、アンバランスの感がありましたが、そのあまり大きくないこじんまりとした部屋で、係りの人がこれからの見学についての注意事項を説明してくれました。
そもそも見学のないことが前提ですから、私たちのような客は大変迷惑なのだろうと思いましたが、全体で20名が上限として設定されているようです。それ以上は入れないということなのでしょう。仕事に影響が及んでしまいますからね。
さて、再びロビーに集まってから、見学のスタートです。ロビーはしかし、一旦入ってしまうと、天井も高く、広々として伸びやかな空間となっています。上質なソファ、大きく鮮やかなテレビ、もちろん放送されているのはNHKの番組だけですが、まるで空港のターミナルを彷彿させるような一面です。
渋谷からのバスで着いたなりに来ていたので、ここが一階だろうとてっきり思い込んでいたら、実は4階だそう。NHKはちょうど岸体育館の近くなのですが(山手線の代々木と原宿の間で列車の中から見ることが出来ますね)、あの地はどうも平らではないのです。結構な勾配のある、坂の上に建っているのです。先ずは1階へ降りるとのこと。
さて、エレベータで1階まで着くと、いきなり鼻をかすめる強い匂いがします。長細い、2人でもすれ違うのに大分苦労する廊下を通っていきます。そこで不図右側の部屋に目が行きます。衣装室、道具室。匂いの原因はこれらの衣装や、道具そのた小物を管理するための虫除けの薬のにおいでした。もちろん特殊な衣装の匂いや、小物の匂いも含まれて、複合的な匂いになっていたので一概にはいえませんが、スタジオならではの雰囲気が匂いとなって、嗅覚的にも漂っています。
廊下を歩いていると、束帯を着た貴族たちが歩いていたり、自動販売機で飲み物を買っていたりする光景が見られました。
さて、いよいよ撮影現場へと乗り込みます。大河ドラマ平清盛のスタジオです。テストと言って、リハーサルをしているところを見せていただきました。

柿澤勇人演じる以仁王(もちひとおう)の宅の場面です。この以仁王は、松田翔太演じる後白河上皇の息子、次男、二条天皇の弟に当たります。中庭では他の貴族たちがチャボを持って遊んでいます。このチャボは、きちんと事務所に所属したチャボさんだそうで、訓練を積んだ役者さんなんだそうです。犬や猫にそのような事務所があるのは知っていましたが、いやはやチャボもタレントさんなこの御時世、チャボも出世しました。
そんなチャボで遊んでいる貴族をみて、この以仁王は妻である暲子(あきこ)内親王に何かを言うという場面です。ただ、何を言っているのかは、私たちがいる場所からでは聞き取れませんでした。私がみたのはテストだったので、本番ではありませんでしたから、本番がどのようにとられたのか気になります。この場面が放送されるのは9月の30日だそうです。
係りの人の話によれば、平清盛の9割はこのスタジオで撮影を行うのだそうです。凡そ200坪あるというスタジオですが、それでもそこまで広いわけではありません。大変セットが大きいですから、ぎゅうぎゅうになって撮影をしているのです。しかも驚いたのですが、多くの撮影に携わる人々、カメラマンだったり、メイクさんだったり、特殊効果だったりといった人々が、かなり役者の近くにいるのです。撮影が始まってもいるのですから、カメラもよく映しこまないなと感じると同時に、そんな衆人環視のなかでよく演技が出来るなとも感心しました。
ただ、この撮影というのはこの上なく労力と、時間がかかるようで、一日フルでスタジオを使用しても撮影できるのは僅か10分足らずだそうです。係りの人の同僚にメイクさんがいたようなのですが、昨日も夜が長引いて、眠いと一言こぼしていました。テストと二回目のテスト、それから本番と大体この手順で行われるようですが、この間が随分長い。一旦役者をセットから出して、色々な調整を済ませた上でもう一度入ってもらうということの繰り返しですから、手間も掛かるし時間もかかるのです。もっと大きなスタジオでスペースに余裕を持ってやったらよいものをと思いますがね。
スタジオ全体の雰囲気は、この長い時間がかかるということもあってか、伸びやかでした。よく素人の想像しがちな、ピリピリして罵声が飛び交うような戦々恐々とした雰囲気ではありません。もちろん張り詰めた空気感はありますが、それでも和やかといえば和やかでした。

場所を変えて、今度はNHKのオリンピックのニュースを生放送しているところにお邪魔させていただきました。あのボールがたくさんあるスタジオです。スタジオ内では、常に他の番組、スポーツの実況が流れています。それが終わりに近づいて、いよいよ撮影となると緊張感がぐっとあがります。サーモンピンクの服を着たアナウンサーが立石選手の銀メダルを放送していました。
横ではマスコットキャラクターのどーもくんともう一匹?狐のような狸のような黄色の人形が躍っていました。シュールだったのは、アナウンサーが原稿を読み上げてから、競技の映像に切り替わると、スタッフの人が一生懸命うちわを扇いで風を送っていたことです。
ただ、この会場はすぐにセットが解体されて、他の番組のセットがすぐに組み立てられるという大変なことを行っているのです。
次は、毎日放送されていることから、セットの移動がないアサイチのスタジオ。今まで二つの場面がありましたが、実は向かい合うようにして作ってありました。ここでは、セットの見学をしました。いつもいのっちや有働アナウンサー、柳沢解説委員などが座っている席を使用してもよいということだったので、お言葉に甘えて私もキャスターの一人になってみました。
このスタジオのセットでは、やはりテレビ上で放送されると平面的になってしまうということから、立体的な印象ができるように工夫されていました。緩やかな凹凸をつけることでもライトの当て方によって二種類のコントラストの出来る壁や、色鮮やかな食器、調理機器などが極近くで観察できました。でも、出来るだけローコストにしているようです。結構ほこりでよごれていました。内緒ですよ。

見学はこれにて終了です。NHK放送センター特別見学記念として色々なグッズを貰いました。今回の見学は、スタジオの中がどのようになっているかといった知識的なものに限らずに、そこで働いている人間たちのかもし出す雰囲気を体感できたことが非常に嬉しいことでした。やはり、本や作品による知識は大切なことに変わりありませんが、私たちは生きているのですから、体を移動することによって、その場に直接いるということ、このすばらしさを再認識することに至りました。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

幽玄

Author:幽玄

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

アクセスランキング
[ジャンルランキング]
小説・文学
154位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
13位
アクセスランキングを見る>>
フリーエリア
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。