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映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(Once Upon a Time in America)』 感想とレビュー 一人の人生を重厚に描く


1984年製作のアメリカ・イタリア合作のギャング映画。
セルジオ・レオーネ監督・脚本作品。
時は禁酒法時代。1930年代を舞台とした映画でニューヨークのユダヤ人ゲットーで育った二人のギャングの生涯を描いています。回想型の映画で、現在、青年期、少年期の三部がそれぞれ織成していく様は心を強くひきつけられます。
初め青年期の話から始まるのですが、ぱっと、すぐに現在に変わってしまいます。急にロバートデニーロが老人になるのですからびっくりしますよ。しかしその移り変わり方がこの映画の魅力の一つです。多く見られるほかの回想型の映画よりうんと上手い切り替えなのです。
メインの話は少年が現在に至るまでの悪事を描いていくということですが、一つ忘れていけないのが、どうして現在になってデニーロ演じるヌードルスの元に手紙が届いたのかということです。この映画も80年代に見られるほかの映画同様非常に深くまで描かれた作品のため一回で理解しきることが難しいのです。逆を言えばそれだけ見ごたえがあり、二回三回と見ると新しい発見ができるすばらしい映画なのですね。
このどうして今になってヌードルスの元に手紙が届いたかと言う事を一つ念頭においてみていくと、あれもしかしてこの人が送ったのかなとか、それともこいつかと思い馳せられるように出来ています。
ギャング映画ということで、アメリカの裏道を渡り歩くギャングの姿を描いていますが、少年時代からの筋金入りの悪餓鬼振りには驚かされます。人のものは平気で盗む、盗んだもので商売はする、その金で性欲を満たすとやりたい放題なのですが、あるときその街をいままで取り仕切ってきたギャングと対決することになるのです。
青年期はひどいもので平気で殺し合いしますから、随分暴力的な映画だと思いましたが、それと平行して、ヌードルスの少年期からの恋心が描かれるのです。暴力と恋愛を平行して描くことは非常に難しく、大抵の映画は失敗しますが、これはなんとか持ちこたえました。ただ、その恋愛もヌードルスの運命なのか、その人間のサガなのか、暴力的な行為によって終幕を迎えてしまうのです。
大切にしようと思っても傷つけてしまうというような人間、状態、これをもどかしく感じるほどに上手く表現できていました。
ギャング映画でありながら、ラブロマンスを取り入れたり、誰が手紙を送ったのかというミステリー的な要素のある、とても重厚な映画なのです。一人の男の人生を三部に分けて描くこともしかり、内容の重さもしかり、様々なものが重なり合って、しかも一本の筋があるという面白い映画です。
また少年期と青年期は別の人物が演じているのですが、よく似た人物を起用していて、本当にそのまま年をとったとしか思えません。青年期と現在においても特殊メイクなのか、よく老けています。本当にすごい技術。
全てが終わった後の最後の場面は余韻を残すようで、世代、時代の変化を表したようで、デニーロの演技が空虚感を醸し出します。

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