菜根譚より  前集37項

漢詩をひとつ取り上げそれを現代詩や俳句短歌にしてごらんなさいという課題があったのでそれに対する私なりの回答です。私は常々詩の深さに感嘆しておりますが、何故かというと私が大好きなのは散文なのですが、これには表しきれない部分を上手く表現できているのが詩だからなのです。ただ、自分で作ってみるとその難しさはなんとしたことか。散文では言葉が軽くなりすぎる、かといって省略しても伝わらない、詩で奥深さを求めようとしてもなかなか表現できない。言葉とは本当に難しい、またその分面白いものです。言葉がいつか私にも恩恵をくださることを。


(原文)寧守渾噩、而黜聡明、留些正気還天地。寧謝紛華、而甘澹泊、遺個清名在乾坤。

(書き下し文)むしろ渾噩(こんがく)をまもりて、聡明を黜(しりぞ)け、些(さ)の正気を留めて天地に還せ。むしろ紛(ふん)華(か)を謝して、澹(たん)泊(ぱく)に甘んじ、個の清名を遺して乾坤(けんこん)にあれ。

(和訳)利口ぶるのはやめて、無骨な率直さを守り、自分の本心を見極めて、天地と一体となって生きよう。華美な暮らしには背を向けて、さっぱりとした境涯に安住し、そのすがすがしい一生を長く天地にとどめよう。

(短歌)
徐(おもぶる)に 
乾坤(けんこん)にして
在り渡る
爽々(さわさわ)と暮(す)ぎ
い辿る安堵

菜根譚の中からかなりさっぱりとした詩を取り上げてみた。まさしく生きる手本となるようなことばであり、私はこのような自分の心のままに生きていくことができたらと日々切望し努力している。
もともと和歌が好きで基礎国文学でも一年を通して和歌を勉強してきた。現代詩にしてもよかったが、今回はもう少し格調高く古語体で和歌を読んで見た。ただ残念なことにそう簡単に上手い歌が読めるものではなくなんだか自分で読んでいてもいまいちかなと感じてしまう。
3句切れで上の句のほうがまだましだが、下の句と内容もかぶり、下の句は声に出して読んだときの音があまりよくない。
また原文ではその清々しく穏やかな風が吹いてくるような感覚がありとても奥深い表現となっている。イメージがぱっと浮かんでくる感覚があるが、それも再現できなかったことが残念である。

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